別所哲也さんがナビゲーターを務めるJ-WAVEの朝の情報番組
「TOKYO MORNING RADIO」の中の、「TOKYO DICTIONARY」というコーナーで
ファッションジャーナリストとして、コメント出演させていただきました。
東京で話題になっている様々なキーワードを取り上げて解説するという
文字通り辞書のようなこのコーナー。
今回はNYのブランド「Rebecca Minkoff(レベッカ・ミンコフ)」がキーワード。
その人気の秘密をお話ししました。
人気の秘密は、よく知られているところでは、SNSの活用。
媒体ごとの特性 (Facebookはグループでの交流、Twitterはリアルタイム性・・・などなど)を
すごく上手に使って、ファンとの交流を図っているんですよね。
でも、デザイナーのレベッカはアメリカ人ですから、
日本人と直接交流できる機会はそれほど多くはありません。
では日本で人気になっている理由は何か?
それは「値頃感」だと思います。
「コンテンポラリーブランド」というカテゴリーに入るこのブランド。
同じカテゴリーにはTory Burch(トリーバーチ)とかMilly(ミリー)といったブランドがあるんですが
これらのブランドに比べると、低価格帯の商品で5千円前後、高価格帯の商品だと1万円前後
レベッカ・ミンコフの方が安い価格設定がされているんですよね。
もちろん、決して安売りしているわけではありません。
価格自体はそこそこします。
でもブランド価値>価格というプライスコントロールができているところが
「お得」な感じがして、ウケているんじゃないかと思います。
・・・・・・・といったことをお話ししたわけですが。
実は、ここから先はオンエアされなかった部分です。
(おそらく内容がマニアックすぎたのだと思います 笑)
ではなぜ、それだけのプライスコントロールができているのかというと、
レベッカ・ミンコフが日本に上陸する際に選んだ
パートナーの日本法人の力が大きいのでは?と考えています。
そのパートナーとは、東京スタイル。
かつては、ミセス向けの老舗婦人服メーカーというイメージが強かった同社ですが
このところ、様々なブランドを買収したり、ライセンス契約を結んだりしており
それがことごとく、良い(売れる)ブランドばっかりなんですよね~。
しかも、若者向けレディースブランドを多数持っていた
サンエーインターナショナルとも経営統合しました。
その豊富なブランド運営ノウハウと、資本力があるからこそ
絶妙なプライスコントロールが可能になっているんじゃないかな、と思います。
やっぱり、海外に進出するときには、デザイナー本人の思いを叶えてくれる
現地パートナーをうまく見つけられるかどうかが、成否の分かれ目ですね。
さて、今回の放送は、Podcastでもお聞きになれるようです。
こちらの番組ホームページからダウンロードして、ぜひお楽しみ下さい!