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「東京コレクション」とか「パリコレクション」「ミラノコレクション」などなど、
「名前は聞いたことあるけど、なんのことなのかよくわからない」っていう人は多いでしょう。

これは、ファッションブランドの新作発表会の総称です。

複数のブランドが、ある一定期間にまとめて発表会を行なうことで、
たくさんの取材陣やバイヤーに見てもらおうとするものですね。
今は、大規模なコレクションはパリニューヨークミラノロンドン、そして東京で開催されています。

そんな東京コレクション。
官の後押しもあり、2005年秋に「Japan Fahion Week(JFW)」という
総合ファッションイベントとして生まれ変わりました。

しかし、2011年秋に、経産省からの財政支援が打ち切られたことで
新たなスポンサーを探さざるを得なくなり、
そこに「メルセデス・ベンツ」が名乗りを上げました。

そして昨年から、JFWは「Mercedes-Benz Fahion Week TOKYO」として、
開催されることとなったのです。

これは、個人的には胸中複雑でしたよね。。。
日本発のはずなのに、スポンサーは外資なんですから。

そして、先日まで行なわれていたオリンピックで、
各国がユニフォーム制作を通じて自国のファッションを上手にアピールするのを見て、
なおさら、

「日本もファッションを産業としてもっともっとアピールすべき!」

という気持ちが強くなりました。

さて、私にできることといえば、
あまりファッションに興味がない人やファッションが苦手な人に、
ファッションの楽しさを伝えること

です。

ということで、今回は、ファッションに関心がない人向けにもわかりやすいように
2012年10月13日~19日まで開催される
「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京)」
参加ブランド一覧をまとめました!

それぞれに、パーソナルスタイリストの私の視点からの、
「どんな人に似合うか」のコメント付!!

少しでもファッションブランドに関心を持つ人が増えれば、
何か新しいことが起こるはず・・・
という気長な取り組みです(笑)

ちなみに、この「コレクション」ってやつは、
実際に着る時期の半年前に行なわれます。
なので、10月13日からのコレクションでは、
来年の春夏の新作が発表されるんですよ~。

では早速ブランド一覧へ突入。長いのでご覚悟を!

Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2013 S/S」参加ブランド(2012年8月14日現在)

 
A DEGREE FAHRENHEIT(エー ディグリー ファーレン ハイト)
天津憂(アマツユウ)氏によるブランド。シンプルだけど構築的なフォルムが美しい。細身な人が女性らしさをアピールするのに最適。

ADEAM(アディアム)
普段に着られるハイファッション。企業でPRなどのキャリアを持つデザイナーならではの洗練されたデザイン。きりっとした顔立ちの働く女性に似合いそう。

alice auaa(アリス アウアア)
昨年Mercedes-Benz Fashion Weekに初参加。ゴシック系の退廃的な雰囲気。コレクションブランドにしては買いやすい価格帯で若い世代にも人気。新宿マルイにショップ有り。これは「ジャパニメーション」が好きな外国の女の子に着せたい!!

AMBELL(アンベル)
2年前にデビューしたブランド。かわいらしくて素朴でほっこりするデザイン。背が低くて華奢で童顔の女性が似合いそう!

American Apparel(アメリカン アパレル)
アメリカ生まれのブランド。日本にファストファッションブームが巻き起こる前に上陸。シンプルでカラフル、そしてお手ごろなアイテムが多く、着こなし次第で印象ががらっと変わる。これは、着こなしのベースアイテムとして誰でも使える!!

ato(アトウ)
タレント井川遥さんとデザイナー松本与氏が結婚したことで有名になったが、ブランド自体はその前から大人気。メンズからスタートしたブランドで、ジャケットやコートなどパターンが重要なアイテムは特に形の美しさが際立つ。日本人らしい細身の体型の男性でも、ここのジャケットならきれいに着こなせそう。

ATSUSHI NAKASHIMA(アツシ ナカシマ)-
ジャンポール・ゴルチェのカジュアルラインを担当していた中島篤氏によるブランド。シャープでかっこいいスーツやワンピースが魅力。洋服自体に力があるから、着る人も個性や存在感が強い人の方がよさそう。

Barbudos(バルブドス)
ストリート向けブランド。メンズ中心。ボリューム感のあるシルエットや、柄と柄の組み合わせなどの遊び心のあるスタイリング。「もう大人なんだけどさ、まだストリート系のファッション着たいんだよね、でも若い人とは違う着こなししたいよね」という30overの男性、ぜひ。

beautiful people(ビューティフル ピープル)
押しも押されぬ日本発人気ブランド。その時代の旬をほどよく取り入れつつ、若々しさ・清潔感のあるデザインが人気。すっぴんが似合う女性、すっぴんが好きな女性なら、きっと好きなはず。

CUNE(キューン)
前シーズンから「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO」に参加。毎回テーマがユニークなのが特徴で、前シーズンのテーマは「腸と白目」!!でも服はキュート。すごくクールな感じの女性が、このブランドのウサギモチーフの服を着てたら素敵。

DECEIVE..(ディセイブ)
ViVi・JJなどのいわゆる「赤文字系」と呼ばれる20代前半向けの雑誌に特によく取り上げられているブランド。トレンドを、高級感のあるデザインに落とし込んでいる。女子会が多い人にはおすすめ!同性から特にウケるブランドだと思う。

DRESSCAMP(ドレスキャンプ)
こちらも東京を代表するブランド。装飾性が高く、独特な柄使いのゴージャスなデザインが目を引く。「この人どんな仕事してるんだろ・・・そして年齢はいくつ?」と思われるようなミステリアス&ゴージャスな男性になりたかったらこのブランドだと思う!

et momonakia(エ モモナキア)
フレア・ギャザー・カットワークなど凝ったディテールが魅力のエレガントなデザイン。男性デザイナー2人によるブランドで、「男性から見た女性のエレガンス」ってこんな感じが理想なのかも・・って思わせる。これはもう、目の肥えた男性が集まる出会いの場でもOKな「勝負服」に認定してもよいでしょう!

Etw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)
デザイナーはWEBディレクションやiPhone appディレクションなども行い、デジタルツールに強いOlga (オルガ)氏。そのせいか、バーチャル空間でのファッションのような、不思議な世界観が漂う。デジタル系のお仕事の人にぜひ着てもらいたい・・・ってそのままですが。

everlasting sprout(エヴァーラスティング スプラウト)
ノスタルジックな色使いが魅力。コーディネート全体を絵として捉えているような、おもしろい柄使い。パーソナルカラーがオータムの人に似合いそうなものが多い印象。古民家を自分たちでリノベーションして住んでて、お庭でハーブを育ててて、休みの日は家でゆったりヨガをして、って女性に着てもらいたい(細かすぎる!)。

fur fur(ファー ファー)
どこか一カ所が極端に大きかったり、ほつれていたり、「アンバランス」な感じが心を引きつける。少女と大人の女性の狭間の、すごく目がきれいであまり笑わない美しい人、ってイメージ。

G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)
他のブランドやメーカーとのコラボも積極的に行なう。ユニクロのTシャツ「UT」でこのブランドを知った人も多いかも・・・。ここのブランドは毎シーズンかなり印象が変わるので難しいんですが・・・いろんな服を着てきて、どんなものが自分に似合うか分かってきた女性がよいと思う。

JNBY(ジェイエヌビーワイ)
日本ではまだ知名度の低い中国発のブランド。これを契機に日本で本格展開、かもしれません。本国ではメンズやキッズも展開しているようなので、働くママは要注目です。

JUN OKAMOTO(ジュン オカモト)
一つのストーリーを元にコレクションを作り上げるブランド。中性的な男の子と女の子のカップルに着てもらいたいなぁ!

KAMISHIMA CHINAMI(カミシマ チナミ)
2002年より東京コレクションに参加しているブランド。体型が露わになりすぎず、でもキレイに見えるデザインが多い!「自分にぴったりな服がない」と感じている40代半ば~50代の方にお勧め。

matohu(まとふ)
「かさねの色目」を思わせる生地の使い方やカラーリング。秋冬でも浅い色や淡い色のアイテムがあり、レイヤードでの色の変化を楽しめる。淡くスモーキーな色が似合うサマータイプのパーソナルカラーの方には特に◎。

miss ashida(ミス アシダ)
日本のコンサバティブを牽引するブランド。旬のディテールを取り入れても必ず上品にまとまる。整った美人の女性って、時にトレンドファッションが似合いづらいものだけど、このブランドなら確実にトレンドを楽しめる。そんなイメージ。

motonari ono(モトナリオノ)
イラストレーターとしても活躍する小野 原誠氏のブランド。レースやフリルなどをふんだんにつかったデザインや、体のラインが出るシルエットなど、女性らしさの強いコレクションが特徴。メリハリの強いグラマラスな体型の女性が着たら似合うだろうなぁ・・・

Naoshi Sawayanagi(ナオシ サワヤナギ)
以前私のオールアバウトの記事でも取材させていただいたことがありました。生地の特性を引き出してデザインにする技術が素晴らしいデザイナーさん。デニムのアイテムもデザインしていて、全般的に「人とは違うストリートファッション」を探している人にぴったり。

NITZ SCHNEIDER(ニッツ シュナイダー)
Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 初参加のブランド。渋谷と原宿に集まる人がブランドターゲットというこのブランド。ファッションに刺激や楽しさを求める人にお勧め。

SHIROMA(シロマ)
美しいドレープやギャザー使いが特徴のブランド。また、独特のグラフィックプリントが施されることも多い。なので、「一見シャープなんだけど着ると女らしい」服になる。少年体型で顔がさっぱりした人(私のことか?)に特に似合いそう!

SOMARTA(ソマルタ)
繊細なレース使いや細かなビーズのディテールなど、毎シーズン見る度に「これぞコレクション!」と思うデザインワークの数々。「これなら普段に着られるなぁ」というファッションももちろんおもしろい。でも、「うわぁ・・・これどんだけ手が混んでるの・・?」と思わせるものが無くては、ファッションへの憧れも無くなってしまう。うっとり見惚れる服が欲しい人にお勧め!

TELLSIT(テルズイット)
ユニセックスブランドなので男女兼用で着られます。ストリート服に手をかけて手をかけてモード服に昇華させた感じ。まさに「大人のストリート服」。クリエイティブ系の男性はぜひチェックを。

tiit(ティート)
このブランドもMercedes-Benz Fashion Week TOKYO初参加。丸襟、ワンピース、フレアスカートなどの定番的なガーリーファッション・・・なんだけど、裾がアシンメトリーだったりおもしろい切り替えが入っていたり。若い女性が気負わず着られるモード服。

WC(ダブル シー)
こちらもMercedes-Benz Fashion Week TOKYO初参加で話題となっています。若槻千夏さんのデザインするブランド。若い女性がたくさん訪れる参加型の「東京ガールズコレクション」じゃなく、こちらを選ぶということは「しっかり服を見せたい」っていう気持ちの表れでしょうか。この賑やかな感じ、海外でも受けると思います。ヨーロッパの若い子の間で流行ったら楽しいなぁ。こういう服は「似合う/似合わない」じゃなくって「好き!着たい!」と思えば似合う。

WHIZ LIMITED(ウィズ リミテッド)
※サイトを開くと音が出ますので注意!
ストリートファッションのメンズブランド。デザイン性は高いんだけど基本的にはベーシックなコーディネートが多いので、大人の男性でも安心して着られそう。

writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)
ジョンガリアーノの元でアシスタントを務めた経験を持つ山縣良和氏によるブランド。世相を反映したメッセージ性の強いコレクションが多く、「着る」というより、芸術作品として見つめてしまうコレクション。

Yasutoshi Ezumi(ヤストシ エズミ)
シーズン問わずシックな色柄が多く、シルエットやカッティングで魅せるデザイン。ダークな色柄もきりっと着こなせるウインタータイプのパーソナルカラーの女性にお勧め。

yoshio kubo(ヨシオ クボ)
ユニークな柄やカッティングで、見慣れたアイテムがまったく違う印象に。いつもの着こなしを変えるアイテムを探している男性にお勧めのブランド。

YUIMA NAKAZATO(ユイマ ナカザト)
レディーガガやファーギーへの衣装デザインの経験も持つデザイナー、中里 唯馬氏のブランド。かなりアーティスティックなデザインのコレクションが多く、今後ますます多くのアーティストへ衣装提供しそう。

YUKI TORII INTERNATIONAL(ユキ トリイ インターナショナル)
フォーマルアイテムの印象が強いけど、コレクションではさまざまなデザインのファッションが楽しめます。芸能人に顧客が多いのも有名で、私がコレクションに取材に行ったときにも40代~50代の大物女優さんがたくさん見に来られていましたよ~。自分らしくトレンドを取り入れたいアラフィフ女性にお勧め。

Yukiko Hanai(ユキコ ハナイ)
1970年のデビュー以来、日本のモード界を牽引してきたブランド。鮮やかなカラーアイテムが多く、コレクションではそれを1色使いで見せるようなコーディネートが目立ちます。40代・50代のスプリングタイプのパーソナルカラーの人は、自分に似合う明るい色のアイテムを見つけるのが難しい物ですが、そんな方にお勧めです。

YUMA KOSHINO(ユマ コシノ)
あのコシノヒロコ氏の次女、小篠 ゆま氏によるブランド。毎シーズン独特な総柄のアイテムが登場します。40代の女性のお客様で、華やかなアイテムが似合う方には私もお勧めすることが多いブランドです。

ZIN KATO(ジン カトウ)
※サイトを開くと音が出ますので注意!
1975年からデザイナー活動を続ける加藤徹氏のブランド。現在はアメリカをメインに展開されています。レースがたっぷり使われたデザインが特徴で、大人の女性のかわいらしさを引き出してくれそう。年齢不詳のかわいらしさをもつ女性にお勧め。

いやぁ・・・長かった。ここまで読んで下さったアナタ、お疲れ様でした。

今回から、Mercedes-Benz Fashion Week TOKYOは
六本木ヒルズから渋谷ヒカリエに会場が移ります。

うちのオフィスから自転車でいけるので、取材がしやすくて嬉しい!

期間中は、一般の方も楽しめるイベントもたくさんあるはずので、
ぜひみなさん楽しみましょう~♪

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