今年も多数ご依頼をいただいている企業でのクールビズ研修。
昨日はNECさんでの研修でした。
私が作る研修は参加型なので、
同じ「クールビズ研修」でもご参加者さまが変わると内容も変わってきます。
だから、私自身もやる度にいろいろな気付きをいただけるんです。
そして今回も、一味違った「クールビズについての疑問」をいただきました。
ここでその一部をご紹介させていただきますね。
クールビズってジャケットを脱ぐだけでいいの?
これは疑問に思っている人がとても多いですよね~。
そもそもこういう疑問をどうして持つんだろう?と考えてみると、
きっとジャケットを脱いでみたときに
「なんか締まらないなぁ」「なんかかっこ悪いなぁ」
と感じることが多いからですよね。
そう感じてしまう理由と、それを防ぐ方法はいくつかあります。
その中でも、研修でもお伝えすることが多い
「間が抜けて見えないシャツのデザイン」
を押さえておけば、ジャケットとネクタイがなくても締まったビジネススタイルを作れます。
ジャケットとネクタイがなくなるとさびしく感じる原因の一つは、
上半身に濃い引き締め色がなくなるから。
これを解決したいなら、濃いカラーボタンが付いたシャツを選べばOK。
白や薄いブルーなど、淡い色のシャツでも引き締まった印象になります。
左:キシリットクール 半袖シャツ|パーフェクトスーツファクトリー
右:クラシコシャツ|パーフェクトスーツファクトリー
また、「クレリックシャツ」と呼ばれる、
身頃と襟&カフスが違う色になったシャツもお勧め。
色の切り替えの効果でシャツ一枚でもさびしく見えることはありません。
「クールマックス」半袖シャツ|THE@SUPER SUITS STORE.COM
あと今人気なのは、「前立て」と呼ばれるボタンが縫い付けられているところに
柄のテープが縫い付けられているこんなシャツ。
ネクタイがなくてもこの柄の効果で、首回りにアクセントが加わります。
ポロシャツって着ていいの?
「ポロシャツの方が汗も吸うし着心地がよいのですが、
カジュアルすぎるので着たらマズいかな・・・と思っています。
どうなんでしょうか?」
というご質問もいただきました。
半袖シャツ(ジャージー)|THE@SUPER SUITS STORE.COM
このご質問をいただいた方にお勧めしたのは、
素材はポロシャツで、形・仕立ては普通のシャツ、というアイテム。
「BIZポロ」と呼ばれたりもしています。
または「ジャージ素材です」と表示がされていたら、それです。
ポロシャツの着心地の良さを享受でき、かつ
見た目は普段のシャツと変わらない便利なアイテム!
シャツの腕まくりってどうなの?
昨日の研修では女性のご参加者様もいらっしゃいました。
その中のお一人からいただいたのがこちらのご意見。
周囲の男性社員が長袖シャツをまくっているのがいつも気になっていて
「だったら半袖シャツを着た方がよいのでは?」と思ってしまうそうです。
最近の若い世代向けのファッション誌では
「腕まくりすると女の子はドキっとする!」なーんて書いてあったりもしますが、
そうとは限らない、というのがこのご意見からよくわかりますよね。。。(苦笑)
ビジネスシーンでのマナーとしての着こなしという観点から
正解を導くならば、
そもそも男性は肌をあまり見せてはいけないので、
袖まくりはもちろん半袖だってNGです。
でも、スーツの着こなしマナーのもとになっているのは
イギリス王室の着こなし。
イギリスとは気候条件が全く違う
日本ならではの「クールビズ」の話をしているときに、
「本来の着こなしは・・・」なんて言い出してしまったら
クールビズ全部が間違い、ってことになってしまいます。
道なき道を行かざるを得ないクールビズ。
そんな中で腕まくり問題の回答をあげるならば、やっぱり
「長袖シャツを腕まくりしてしわしわにしてしまうくらいなら、
半袖シャツを着た方がいいんじゃないでしょうかね?」
ってことでしょうか。
ビジネスシーンでは、アイテムにはアレンジを加えず、
そのままストレートに着た方がよいと思います。
長袖を長袖として着ている限りは、「だらしない」と感じる人もいないはずですよね。
こんな感じで、今回もリアルなご意見やご質問をたくさんいただけました。
ご参加の皆様、ありがとうございました!
次の研修でも鋭い質問が飛び出したら、またご紹介させていただきます。