パーソナルスタイリストrisaのファッションセラピー

先日、弊社スタッフとともに
Bershka
のオープニングにお招きいただいて
行ってまいりました。

撮影した膨大な写真は、
弊社パーソナルスタイリストブログにて
ご覧頂くとして、
私は、ビジネス的な観点から
このBershkaの注目点と、
ファストファッションの明暗を分けるポイントについて
まとめてみたいと思います。
Bershkaは、スペインのINDITEXグループの
ブランドです。
同じINDITEXグループには、
日本ではもうおなじみのZARAがあります。
このBershkaは、
「ZARAの妹ブランドが日本初上陸!」
ということで注目を集めています。
さて、展開されている商品を見た限りでは、
プライスもデザインも、
ZARAよりは、Forever21に、
かなり近いように感じました。
顧客層もほぼ同じになるでしょう。
つまり、明るい色柄トレンドをいち早く取り入れたアイテム
求めやすいプライス圧倒的な商品量
並んでいるお店ということです。
こうしたショップでは、
ヴィジュアルプレゼンテーション
キモになってきます。

パーソナルスタイリストrisaのファッションセラピー

なにせ、商品量が桁違い。
それが、散漫な印象にならないように
考えられたVPは
そのシーズンのテーマを端的に表すもの
なっています。
また、膨大なSKU数でも
商品が一覧できるように考えられた什器も
目を引きます。
しかし、こうしたブランドで、
ビジネスとして成功するために最も重要なのは
こうした目に見える部分ではありません。
それは、物流です。
プレス向けに配布された「会社概要」には
物流についての言及も、
しっかりなされていました。
それによると、
全ての商品は物流センターに集められ、
週二回は新しいアイテムの配送が行われるとのこと。
また、社内インフラも整備されていて
店頭から注文を受けた商品は
ヨーロッパ内なら24時間以内、
アジアなら48時間以内に届くようです。
これがどういうことを意味するかというと
機会ロスを極限まで減らし、
消化率を高めることにつながる
ということです。
売れない店舗からはさっさと商品を引き上げ、
売れる店舗へ、迅速に回す。
そうすることで、売れ残りを極限まで抑える。
ロスが減るので、原価率が高くても、
つまり、値段を安くしても利益が出やすい・・・というわけです。
やはり、これだけの型数を、
こんなに安く販売するには全世界に店舗がある、
というスケールメリットと、
こういった物流システムの完備が必須ですね。
しかし、今、日本に上陸して成功しているファストファッションは
いずれもこの条件を満たしているものばかり。
そこから頭一つ飛び抜けて成功するためには
次に何が必要なのか・・・。
それを示してくれるのが、果たしてどのブランドになるのか
今後も引き続き観察していきたいと思います。
パーソナルスタイリストrisaのファッションセラピー