こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。
取らなきゃ取らなきゃと思っていた、公認心理師試験に合格しました
▲ばんざーーーーい!!!
すっかりこちらのブログ更新がご無沙汰になってしまいました・・・・・・💦
前回の投稿が12月31日ということは、なんと1年近くほったらかしてしまったということになります…!
その間、もちろんぼーっとしていたわけではありません。実は、9月に実施された第4回公認心理師試験を受験しておりました。
そしてこの通り合格することができました!!
めでたい!
いやーそれにしても、大変なプレッシャーでございました。
私一人が勝手に感じていたのかもしれませんが、既に心理職として仕事をしておりますのでね・・・これで落ちたらどうすんの、と。
公認心理師試験は来年実施される第5回目まで、純粋な心理職(カウンセラーや臨床心理士など)以外にも、教員やソーシャルワーカー、キャリアコンサルタントや看護士さんなど、現場でそれぞれの職の中で心理支援を行ってきた人も、受験資格があるのです。
こういった人たちは大学で心理学を学んできたわけではないわけで、受験して落ちてしまうのも全然仕方ないことと思うのですが、それに対して私は・・・・・・落ちるわけにはいかない・・・っっ!
とはいえ数多の心理職の皆さんも同じプレッシャーを感じつつ受験されているわけで。
私もなかなかしびれる状況の中、何とか合格することができました。
そもそも公認心理師試験とは
「公認心理師」とは、日本初の心理職の国家資格です。
ご存知ない方も多いかもしれませんが、実はこれまで心理カウンセラーの資格は民間団体発行のものしかありませんでした。
最も上位資格として扱われることの多い「臨床心理士」ですら、民間資格です。
「公認心理師」は業務独占資格ではなく、名称独占資格です。
つまり、心理支援という仕事は公認心理師資格を取らなければできなくなるというわけではなく、公認心理師という名称は公認心理師資格を持った人でなければ名乗れない、というものに過ぎません。
ですから、今後も他の民間資格で心理カウンセリングをできなくなることはおそらくないとは思うのですが、 しかし、例えば医療機関で診療報酬をもらった上で心理支援をできるのは、公認心理師のみとなっていたり、だんだんと心理支援の仕事が公認心理師中心になっていくんだろうな、と思うのです。
私が公認心理師を取得するに至った思い
しかし、私の仕事に関してだけ言えば、公認心理師資格は必須ではありませんでした。
私の心理支援の現場は、主に産業領域。
弊社の研修を利用して下さった企業の社員さんや、私のパーソナルスタイリングを受けて下さったお客様を中心に、心理カウンセリングを行ってきました。
診療報酬上での心理支援ではないため、特に公認心理師資格を求められたことはありません。
また、経歴としても大学で心理学を修め、その後民間団体でカウンセリング資格を得つつ修行して独立・・・・・・という感じで、心理職としての知識も十分持っています。
しかし、しかしですよ。
このところ、「心理学」を謳いつつ心理学ではないものがだいぶ増えてきましたよね?
そしてつい最近もある人がYoutube上の発信を契機に大炎上しましたよね・・・・・・。
そういうのを見るにつけ、私がクライアントさんに安心してもらうにはどうすればよいかと考えるようになりました。
私のはちゃんとした心理学だ、というのは口では誰でも言えるんです。
本当に自分の実力ややっていることの中身を証明したいなら、信頼できる第三者機関に評価をしてもらうしかない。
そうなるとやっぱり国が発行している「公認心理師」資格を得ることしかない、と思い至り、覚悟を決めたのでした。
公認心理師試験のしんどさ
「覚悟を決めた」と書くと、「んな大げさな」と感じる向きもありましょう。
しかしね、この公認心理師試験、心理の学部卒の私でもなかなかなかなかしんどい試験なんですよ。
何がって、とにかく試験範囲が広ーーーーーーい! 「ブループリント」と呼ばれている出題基準の大項目をちょっと転記してみましょか。
公認心理師としての職責の自覚 |
・・・って殺す気か!!!!
いやまぁしょうがないんですよね、公認心理師は、他の関係者と連携しながら様々な分野で活躍することが求められているわけですから。
そりゃあいろんなことを知っておかねばなりません。
「辛味」が味覚の基本味に含まれないことも、知っていなきゃね(←まだ問112を落としたことを悔やんでいる)
この中で「基礎心理学」に含まれるような部分とか、実験とか研究とかはやってましたんでまぁよいにしても、福祉・司法犯罪領域にはかなり苦しみましたね。
あと人体の構造なんかもどこまで覚えればよいやらと途方に暮れたこともしばしば。
そして何より、我々「現任者」は、毎日仕事もあるわけです。
第3回目まで受験を見送ってしまった理由はこれですよ。
どうやったら勉強時間を捻出できるのか、と。
育児もあるし睡眠取らなきゃすぐダメになる年だし、どうしろと?
そんな中での突然のコロナ禍。
仕事がいくつかキャンセルになったことで、何とか勉強時間が確保できたんです。
何かを捨てなきゃ、何も手に入りませんよねほんとに。
もしコロナ禍で仕事が減っていなかったら、来年の最後の受験チャンスに泣きながら無謀なトライをして、海の藻屑と散っていたかもしれません。
これからも私の守備範囲で、全力で心理支援していきます
というわけで、既に登録申請も終えましたので、年末〜来年初旬には公認心理師として正式登録される見込みです。
これで私の仕事が大きく変わるわけではないのですが、やはり国から資格を頂いた以上は、これまで以上に力を入れて、おしゃれ・ファッションをツールとした心理支援を行っていきます。
このコロナ禍で、ファッションがいかに人の気持ちを変えてくれるか、その力を改めて再確認できましたからね。
心理支援の基本的な技術をベースに、おしゃれという行動を重ねて、人の心を動かす支援をしていきたいな、と思っています。
また、for*styleパーソナルスタイリストスクールでは、引き続き心理の知識も持ったパーソナルスタイリストやイメージコンサルタントの養成を行っていきます。
今後は公認心理師として、さらに専門的な講演会や勉強会に参加できる機会が増えるので、それらを生徒の皆さんにも還元したいな、と。
パーソナルスタイリストの中でも、心理学の専門資格を持たずに「心理とファッション」を謳って間違った知識を発信してしまっている人も多いので、正しい知識を持った人をどんどん輩出していかなきゃという使命感を持っています。
そしてさらに、これからはアパレル産業に従事する人たちのメンタルヘルス支援にもますます力を入れていきたいと思っています。
アパレル産業の中でも、特に最前線に立つ販売員の皆さんはまさに「感情労働」といってもいいくらい、日々心を尽くしてお仕事をされています。
このコロナ禍で、仕事がどうなるのかというストレスにも晒されています。
店頭に元気がなければ、消費者がおしゃれを楽しむことはできない。
ファッションの文化は、店頭の販売員さん達が支えています。
そんな皆さんを、私が心理面から支援していきたい。
ファッション業界とファッションをよく知っているからこそ、きめ細かい支援ができると考えています。
そんな私の心理支援にご関心がある方・企業様は、ぜひぜひお気軽にこちらからお問い合わせ下さいませ。
また、今後は、公認心理師試験受験で得た学びやノウハウをnoteの方にまとめていこうかな、と考えています。
ご関心ある方は、ぜひフォローの上お待ち頂けると嬉しいです!
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