帰省先のコンビニで初めてお目にかかりました。
バッグサイズのファッション雑誌。
中身は全く同じで、サイズだけ小さくなったものが販売されています。
私も時間がある学生時代には、
ベッドの上でゴロゴロしながら
分厚い雑誌を眺めていたものですが、
得てしてそんな時間がある人は、
服を買う予算が潤沢にない場合が多く、
ファッション雑誌をのんびり読む時間がない人ほど
洋服を買うお金はもっている、というケースが多い。
広告収入も大切なファッション雑誌にとっては
これは大きなジレンマですよね。
サイズを見直せば、そんな「忙しい層」にも
隙間時間に持ち歩いて見てもらえそうです。
もはや、コンテンツ同士は、時間の奪い合い。
お金をいただく以上に、時間をいただく方が
難しい世の中です。
今からサービスを展開して行くのであれば
時間を消費させることより
時間をもたらすこと、節約させてあげることを
考えた方がいいかもしれません。
実は、うちのパーソナルスタイリングでも
そこは非常に重視しています。
「スタイリストとお買物する贅沢な時間を過ごしましょう!」
「もっと手間暇かけておしゃれをしましょう!」
って叫びたくなりがちですが、
お客様にとっては、おしゃれより大事なことも生活の中にたくさんあるわけで、
そんな中でも無理なくおしゃれしていただくにはどうするか、を
提供するのが、うちのパーソナルスタイリングだ、と考えています。
だから、「されどおしゃれ」と言いたくなるところをぐっとこらえて
「たかがおしゃれ」っていうことを決して忘れずに。
逆説的ではありますが、これがあるからこそ
元々ファッションに興味がなかった人でも
おしゃれをしたいと思えるスタイリングが
できるのだと思っています。