こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。

 

さて。
男女問わず年齢を重ねると、今までの服が似合わなくなったように感じるものです。

特に私の元へは、40代になってから何を着ていいか分からなくなったとおっしゃるお客様からのご相談が多く寄せられます。
20代から30代、そして40代から50代も同じような悩みは多いものですが、30代から40代になるタイミングというのが一番外見的な変化や生活の変化も大きく、服が選びづらくなるようです。

 

似合う服がわからない、というのはその悩みに出会ったことがない人には想像できないほどつらいもの。

何せ、服は毎日着なければいけない。
考えたくもないのに、毎朝クローゼットを開いて悩まなければいけないのです。
いっそのこと毎日同じ服を着れたら!と思っても、毎日着ても納得がいくようなコーディネートが1つでもあれば苦労はしないわけで。
似合わないと感じる、納得がいかないコーディネートを毎日着るというのも考えただけで苦痛です。

そして、どんな服を着れば良いのかという問いは、突き詰めていくほど「私って何者?」という悩みにまで深化していってしまいます。

初めは「たかが服」の悩みだったはずなのに、自分の見た目を好きになれないだけで、自分のアイデンティティまでぐらつき、あれこれ迷うことに・・・・・・。

 

でも大丈夫です。
私はスタイリストですが、いや、だからこそ敢えて言いたい。
みなさん、「たかが服」です!!

服が似合わないという悩みなら、必ずその原因があり、原因さえわかればコーディネート理論を適用して解決することが出来ます。
40代になって服が似合いづらくなる原因は、大きく分けて以下の4つです。
それぞれの解決策と共に早速見ていきましょう!

40代では顔つきが変わるから、似合う服のテイストが変わる

顔パーツ診断

パーソナルスタイリングサービスでは、カラー診断や体型診断をやっているところは多いのですが、顔立ちの診断までやっているところって少ないですよね。

でも私は12年前にパーソナルスタイリストになった当初から、似合う服を選ぶにはまずは顔立ちに合わせることが大事だ、とずっと考えて実践してきました。
特にこの「40代になって服が似合いづらくなってきた」というお悩みは、お顔の変化からアプローチすると解決が早いことがわかっています。

 

40代になると顔のたるみが目立つようになったり、シワが刻まれてきたりして顔のパーツの形や配置バランスが変わってきます。
そうすると、例えば今までキリッとした印象が強かった顔が柔らかく見えるようになったり、逆に目が細くなったことで顔つきが少しきつい印象にになったり・・・・・・といったようなことが起こってきます。

 

過去の自分の写真と比べて、今の顔立ちがどう変わってきているか。
そしてその変化に洋服の雰囲気を合わせられているかどうか。
これらをまずは見直してみて下さい。

特に顔まわりのデザイン・・・・・・例えば襟回りとか、ネックレスやピアスイヤリングといった顔周りのアクセサリー・・・・・・を顔立ちに合わせると調和が取れやすくなりますね。
柔らかい雰囲気になったのであれば曲線のデザインを多めに。
シャープな雰囲気になったなと感じるようであれば直線を多めにしていくとうまくいきます。

 

 

40代では肌質が変わるから、似合う服の質感が変わる

40代になると肌質も変わってきますよね。

正確には、前と全く逆の方に変わるというより、今までの傾向がより強調されるといったケースが多いかもしれません。
少し乾燥気味だなぁと感じていた肌が乾燥がひどくなってなかなかリカバリーできなくなったり、逆に気をつけないとベタつく肌が常にオイリーな表面感になったりといった具合に。

 

その肌の見た目の特徴が強くなれば、それは当然洋服の要素との調和にも影響が出てきます。

「肌質によって似合う服が変わるなんて聞いたことがなかった!」とおっしゃるお客様が多いのですが、肌質は洋服の表面感との相性を左右します。
例えば、なぜか高い服を着ていても安っぽく見えてしまうような場合、洋服の表面の質感と肌質があっていないことが多いのです。

 

もし40代になって、肌の表面のテカリが目立ってきたのなら、洋服も光沢感のあるものを合わせた方が調和がとれます。
逆にマットな素材を合わせると余計に肌のテカリが目立つので、悪印象に。
また、40代になって肌の乾燥が気になるのであれば、艶が強い洋服はNG。
その服の艶ばかりが目立つ派手な印象や若作りな印象につながります。

年を取ったら光沢があるものがいいとかあまり光すぎると良くないとかそういった画一的な問題ではありません。
あくまで自分のタイプに合わせるということが大事です。

 

 

40代では体型・・・というよりは肉付きが変わるから、似合う服のデザインが変わる

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これも男女関係なく、やはり四十代、五十代と体の肉付きは変わっていきますよね。
たとえぱっと見たところスタイルに変化がなく、服のサイズも変わらなくとも、肉がついている場所が微妙に変わってきたり肉が削げ落ちていったりするところがあるものです。

これが私のように高齢出産した、なんていうライフイベントがあったりすればなおさらです!

 

体の骨組みは一生変わりようがありませんが、肉付きはライフスタイルの変化や加齢などによって大きく変わります。
肉付きが変わっているのに骨格が変わらないからといって服のシルエットがそのままでいいはずがありません。

 

似合う服のデザインを知る際、肉付きはパーツごとに見ればいいものではなく全体のバランスで見ることが重要です。
一番大切なのは上半身と下半身の肉付きのバランスです。

例えば横から見た時に、バストの厚みとヒップの厚みが両方同じ程度なのが均整が取れていてバランスの良いスタイル。
また、正面から見た時には、二の腕まで含めた肩回りの肉付きと、腰回りの肉付きがほぼ同程度というのが好バランスです。
もちろんいずれの場合にも、ウエスト部分がしっかりくびれていることも大事です。

しかし、年齢を重ねるほど、上半身と下半身の肉付きは不均衡になっていきます。
これがどちらに偏っていっているかで、選ぶべきデザインが変わってきます。

 

具体的には上半身に肉付きが偏っている人は、首回りを大きく開けたり、上半身に余計な装飾フリルやリボンなどがついたものを選ばないようにしてトップスを軽くしましょう。
大ぶりのネックレスやストールなども控えめにした方がいいかもしれませんね。
逆に下半身のほうが肉付きが強い人は、足首を必ず見せるようにしたりボトムには肉を拾わない素材やシルエットを選ぶといった配慮が必要です。

また、皆さんボリュームがあるところを細く見せることばかり意識しがちなのですが、「あるものをないように見せる」には限界があります。
それよりも、逆に肉付きが少ないほうにボリュームを出してバランスを取る、ということも同時に行っていくほうが効率的です。
服でお肉をなくすことは残念ながら出来ませんが、ボリュームを足すことはいくらでもできますからね。

上半身がぽっちゃりな方は下半身に厚みを出す。
逆に下半身がボリュームがある方は上半身にボリュームを出す・・・・・・といったように、足りない部分に洋服でボリュームを補っていく意識でいると体型バランスが整いますよ。

 

 

40代になるまでにいつの間にか目が肥えている!だから納得いく質のレベルが変わる

そして最後。これが意外に見落としがちですが非常に重要なことです。
40代になって洋服がしっくりこない原因が外見にあるのではなくその方の内面や考え方にあるということも非常に多いのですが、一番多いのが自分の目が肥えているのに洋服の品質をそれに見合ったものにあげていないことです。

 

昔はファストファッションの手軽な洋服でも、生地の良し悪しを見分けられなかったので気に入って着ることができた。
でも40代になるまでにいろんな服を着る中で、なんとなく生地の良し悪しが分かってくるように。
すると、以前は満足できていた手頃な価格帯の生地やシルエットでは満足できなくなる、という現象です。

これは自分の外見の問題ではありませんから、自分の審美眼が満足するクオリティに服を買い換えるしかありません。

 

とはいえ、洋服に使えるお金を年齢とともに順調に増やせるわけでもないのが頭の痛いところ。
ここは、今まで5枚買っていたところ、良いものを2枚買って着まわせるように工夫するといったテクニックも同時に身につけて乗り越えていきたいですね。

 

 

私は今のあなたの向こうに、過去のあなたも見るようにしています

スタイリストスクールで後進の育成をしていると、今の外見を診断することにばかり集中してしまい、その人の外見が昔はどうだったかにはほとんど気に留めない生徒ばかりだということに苦慮します。

今の姿を正しく診断することももちろん大事なのですが、お客様にぴったり寄り添うパーソナルスタイリストとしては、今だけではなく過去にまで思いを馳せると今までどんな服を買ってきたかも推測できるようになり、より買い物へのアドバイスが適切にできると思うのです。

「今の自分に似合う服がわからない」という悩みの辛さも、過去のその人の姿を想像しない限りは理解は出来ないと思います。
その上で、今のその人の美しさを客観的に見つけて、服で引き立てること。
それができれば、「おしゃれが一生楽しめる趣味になる」ということがわかって頂けるのではないかと思っています。

 

どうか、「たかが服」で自信を失わないで下さい。
今まで生きてきたあなたには、あなただけの魅力がある。
今のあなたに似合う服を知ることは、新しい自分の魅力を発見することにつながります。

私がお教えしている「セルフコーディネートレッスン」では、一緒に学ぶ人たちとともに自分の外見の特徴を理解して、今の自分に似合う服の選び方をイチから学べます。
そして「パーソナルスタイリングプラン」や「ワードローブチェックプラン」では、私がマンツーマンであなたの外見をじっくり診断。その結果に合わせて服をお見立てしたり、手持ちの服の活用方法をアドバイスします。

似合う服を知ってメキメキ輝いていくお客様を見るのは、本当に至福の時間です。
最近では、先日終了した第1期セルフコーディネートレッスンで、参加者様が回を重ねるごとに素敵になっていって、「あら、私、本当にこの方たちの人生変えちゃってるかも・・・」とゾクゾクしたなぁ・・・。

「たかが服」なんですけど、人生変わるかも知れません。一緒にそれを体感しませんか?

 

その他の「似合う服の選び方」に関する記事はこちら

 

 

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