こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。
例年この時期は新入社員向け身だしなみ研修のラッシュ。
今日も今年で5年目のご依頼の企業に身だしなみ研修をご提供してきました。
パーソナルスタイリストスクールの卒業生&在学生もアシスタントとして手伝ってくれましたよ〜!
セミナー講師に必要な、でも意外と見過ごされがちなスキルとは?
さて。
パーソナルスタイリストを目指す人の中には、個人向けにお買い物同行などをするだけでなく、研修やセミナー講師としても活躍したいと思う人が多いでしょう。
うちのスクールでも、教えることに興味がある人がたくさんいます。
講師として活躍するにあたっては、
大勢の人に向けてしゃべるのが上手とか
カリキュラムをちゃんと作れるとか
わかりやすいスライドが作れるとか・・・
こういったスキルが必要だと考える人が多いと思います。
もちろんこれらは講師として必要な基本スキルです。
しかし実はそれと同じ、いやもしかするとそれ以上に大事なスキルがあるんです。
これは実際に自分が講師をやってみないと気づかないスキルでもあり、そのため、いざ講師の仕事をやってからそのスキルが不足していることに気づき、痛い目に遭ってしまう人も。
さて、そのスキルとは一体何だと思いますか??
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それは参加者様からの質問に対応する力です。
研修に対する質問というのは、何が出てくるか予測がつきません。
つまり、質問に対する答えをあらかじめ準備しておくことはできないということです。
その結果、質問者が満足いくような回答を伝えられなかったり、無意識に質問が怖くて質疑応答の時間を早く切り上げてしまったり・・・といったことが起こります。
実は私にも苦い経験が・・・
かくいう私も、起業したての12年前に講師のチャンスが訪れたときには「質問への対応力」がこれほど重要とは思っていませんでした。
仕事で企画職をやっておりプレゼンには慣れていましたので、難なくこなせると思っていたんです。
でも、当時依頼していたコンサルタントにその研修に立ち会ってもらい、内容をチェックしてもらったところ、
「最後の質疑応答での2番目の質問への回答、ぜんぜん的外れでしたよ。質問者の方、納得がいっていなそうな顔していたのに気づきませんでしたか?」
と指摘されてしまったのです・・・!
確かに回答した後に微妙な空気が流れたのを感じていました。
私としては、質問にしっかり回答したつもり。でも質問を下さった参加者を満足させることは出来なかったんです。
結果、その方の研修後のアンケートを見ても満足度は低い評価となっていました。
そこからたくさんの研修の機会を頂きながら、私なりに何が足りなかったのかを追求していきました。
そして、質問への対応力を上げる5つのポイントを発見!
そのポイントをしっかりと守るように意識した結果、質疑応答の時間が驚くほど盛り上がり、研修後のアンケートの満足度もぐぐぐっと上げられました!!
実はこのポイント、私が専門とする「心理カウンセリング」のテクニックを応用したものなんです。
早速その5つ、ご紹介しますね。
質問への対応力を高める5つのポイント
まずは質問を言わせきるべし!
カウンセリングでもそうなのですが、質問や悩みがある人には、その内容をすべて話し尽くしてもらわなければすっきりしてもらえません。
そしてすっきりしてもらわない限り、どんなに的確な回答やアドバイスを返しても、不完全燃焼で終わります。
私が失敗してしまった12年前は、「早く質問の回答を伝えなければ」と焦るあまり、質問者様の話が終わるかどうかという「食い気味」なタイミングで答えを話し始めてしまっていたんですよね・・・。これは一番ダメなパターン!
質問を聞き始めたら、その方が満足いくまで喋っていただくようにしましょう。
話が終わったように聞こえても、まだ本人は話し足りないと思っていることがあります。
「他に疑問なところはないですか?」などと促して、言いたいことを全て吐き出すようにしてもらうのです。
このポイントを守るためには、質疑応答の時間には余裕が必要ですね。
終了時間が迫っていると気持ちが焦ってしまうので注意したいものです。
質問への感謝を示すべし!
時には的外れな質問も出てくることもあります。
既に研修の中でしっかり説明したことを改めてたずねられたり、研修の本筋ではない質問が来ることも。
しかし例えどんな質問が来たとしても、必ず感謝の言葉を伝えるようにしましょう。
内容はどうあれ、質問は確実にその研修の質を高めてくれます。
もし的外れな質問が来たとしても、それはその人の理解度が低いわけではなく、講師の話し方がわかりづらかったせいかもしれないのです。
ということは、そこをフォローすれば全体の理解度を大きく上げることができるわけです。
どんな質問でも無駄なものはひとつもないと気持ちを引き締め、勇気を出して質問して下さった方に感謝しましょう!
そうすれば他の人も質問しやすくなり、質疑応答の時間がもっと盛り上がるはず。
今日も今年で5年目のご依頼の企業に身だしなみ研修をご提供してきました。
質問の趣旨を確認するべし!
質問者に話し尽くさせた。そして感謝の意もしっかり示した。
ではすぐに回答を始めますか?
いやいや、まだ早いんです。
次はその質問を繰り返して、趣旨をしっかり確認しましょう。
質問内容を繰り返すことで、その質問者の声が聞こえにくかった他の参加者さんへのフォローが出来ますし、何より「質問者が本当に聞きたいこと」を確認することになりますので、的外れな回答を防ぐことが出来ます。
「○○という質問をいただきましたが、△△についてもう少し詳しくお話しすれば理解が深まりそうでしょうか?」といった風に「こういうことを答えれば回答になりますか?」というのを確認しておくとよいでしょう。
答えから先に言うべし!
ここまで出来たら、ようやく回答です。
回答はまず結論から先に話しましょう。
その後に、その結論に至る理由や補足、裏付けなどを話します。
質問者は早く答えが知りたくてうずうずしています。
ですからその答えをまず明確にすることで一旦落ち着いていただきます。
すると、それ以降の補足もより頭に入りやすくなるんです。
できれば横へ広げるべし!
ここまでの四つのポイントができれば、セミナー講師の実力としてはほぼ問題ないレベルです!
が、さらにステップアップするには、その質問からさらに広げて、知っておくと得するような知識やテクニックをお伝えできるといいですよね。
その質問があったからこそこの話題にまで広がった、となれば、質問者様も「勇気を出して聞いて良かった」と心から感じることでしょう。
そして、その喜びは「しっかりコミュニケーションが取れた」という満足感につながり、1対大勢にも関わらずまるでマンツーマンのサービスを受けたかのような充足感に満たされます。
ここまで来れば、その質問をして下さった参加者様は講師のファンになる確率が高くなり、「この講師がまた別のセミナーをやったら是非参加してみたい!」と思ってくれるはず。
研修の内容よりも質問への回答が大事な場面も多いから・・・
研修を提供している側からすると、研修カリキュラムの質=その研修の質、と思いがち。
でも参加している人にとっては、どんなに研修のカリキュラムが良くても、自分の疑問や質問が解決されなければ満足感は得られないんです。
逆に参加前はそれほど期待していなかったカリキュラムでも、偶然浮かんだ質問に講師が的確に答えてくれるだけで、その一点だけで、満足度が上がることもよくあるんです。
とっさの対応力に自信がない人でも、上記の5つのポイントを押さえれば上手な対応ができるようになるはず。
私が運営しているパーソナルスタイリストスクールでは、こんな風に、私が身をもって痛い目に遭って学んだ(笑)実践的な内容もお伝えしていますよ。(ここには書けない、もっとリアルな業界の内情も・・・)
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