こんばんは!
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙(@RisaHisano)です。
ファッションで人の心を知り、動かす「服装心理学®」を活用した個人向けスタイリングやスタイリスト育成、講演活動などを行っています。
このところ立て続けにテレ朝やフジテレビに出たおかげか、例年比較的余裕のあるこの時期の予約がぱんぱんになっております。
さて、先日はこんなお悩みのお客様が。
パーソナルカラーでコーデしてるのに「がんばってる感」が出てしまうのはなぜ?!
数年前にパーソナルカラー診断専門のサロンに行き、スプリングと診断されたAさん。 その後何年かは問題なく似合うおしゃれを楽しめていたようなのですが、このところ、スプリングタイプらしい華やかな色柄物を着ていると、「がんばってる感」が出てしまう気がして、また洋服ジプシーに・・・。 それに加えて、スタイルも寸胴に見えてしまうのがお悩みでした。
フォースタイルのパーソナルスタイリングを受ける前のコーデはこんな感じ。
確かに、スプリングらしい色柄は選べているようですね。 ではどこに問題が???
服の「がんばってる感」は顔立ちに似合っていないことが原因!
Aさんの顔パーツ診断をしたところ、masculine×adultタイプ、つまり中性的で大人っぽい顔立ちだということがわかりました。
しかし、スプリングタイプと診断されて、カラーサロンでお薦めされた洋服は、かわいらしい花柄や揺れるピアス、フリルやリボンのついたトップス、ふんわりとしたフレアスカートなどなど、女の子っぽいかわいいデザインのものばかりだったというのです。
パーソナルカラー診断だけでは、「似合うデザイン」はわかりません!
誤解されていることがとても多いのですが、パーソナルカラー診断はあくまで似合う色(そして一部似合う素材)がわかるだけで、似合うデザインはわかりません。
似合うデザインは、顔立ちや体型などのその人の「形」に調和するものなので、その人の「色素」「肌質・髪質」を元に診断するパーソナルカラーでわかるわけがないんですよね。
なのに、パーソナルカラーの結果説明をするときに、それぞれのタイプで偏ったデザインの写真ばかり見せて説明してしまうので、お客様が誤って理解してしまうのです。
例えば、スプリングタイプは明るく透明感のあるカラーが似合うのですが、そんな色の洋服はかわいらしいデザインのものに多いため、かわいいデザインの洋服の写真ばかり見せてしまうサロンが多いようです。
そうするとお客様には、「私には明るい色で可愛い感じのデザインが似合うんだ」という誤った刷り込みが生まれてしまう結果に・・・
このお客様は、お顔立ちは中性的でシャープなので、特に顔周りはすっきりシンプルにした方が似合います。
フリルやリボンなどの甘いデザインを多用すると「がんばっている」感が出てしまう原因に。
例えば、尖った大きめ襟がアクセントになったボーダーカットソー。
色はスプリングタイプのオレンジですが、デザインは直線が強調されたシャープな印象なので甘くならず、お顔立ちになじみます。
襟がついたシャツも似合うデザイン。
顔から遠いボトムに花柄を持ってくるのはOKですが、その際にもこんな風にシャツと合わせてやや辛口に仕上げるとお顔立ちに似合います。
あなたの顔立ちのタイプはこちらでセルフチェックできますのでぜひ確認してみて下さいね!
パーソナルカラー通りにコーデしているのにスタイルが悪く見える・・・
そしてもう一つのお悩みが、「自分で服を選ぶと寸胴に見えてしまう」というもの。
洋服のシルエットも体型カバー方法も、パーソナルカラー診断だけではわからないポイントです。
フォースタイル体型診断を行ったところ、Aさんは肩幅が華奢で下半身の方がボリュームがあるA型でした。
A型は、重心がどうしても下がりやすいので、上半身をコンパクトにし、ウエスト位置を高く見せる工夫をしないとだらっと重い印象になり、バランスが崩れてしまいます。
ですから、トップスの裾をINして、ウエスト位置を高く見せるとぐっと垢抜けます。
また、上半身にボリュームを加えるのもポイント。このコーデではカーデの肩掛けで華奢な肩にボリュームを足しつつ、目線が上に集まるようにしています。
比べると、Afterの方が断然すっきりして見えますよね!
今年トレンドのスカーフをプラスして高い位置にアクセントを持ってきても◎。
背が低い方でも長めのスカートをバランスよく着こなせるように。
長めのスカーフをウエストに巻いて腰の高さを強調するのも有効です。
カーディガンはボレロタイプのショート丈を選べば、半端丈のスカートでもなんなく着こなせます。
こんな風に似合うデザインもお伝えした結果、Aさんからは 「とっても勉強になって、楽しい一日でした。 しっくり来なかったことが次々と解消して、オシャレって楽しいなぁと再確認しました!」 というご感想をいただきました!
せっかくのパーソナルカラー診断を無駄にしないために・・・
本当に自分に似合う服、自分の魅力を活かせる服を知りたければ、体型やお顔立ちを把握して、似合う形やシルエットを知ることが欠かせません。
パーソナルカラー診断を受けて似合う色がわかっても、似合わないデザインを選んでいることで損している人がとっても多くて、「もったいないなぁーーー」と思ってしまいます。
似合うデザインを知ればぐぐぐっと素敵になる人がどんなに多いことか!
あと、私はそれに加えて「あなたがなりたい理想の自分像」も重視しています。 診断で終わるだけでなく、「似合う」と「好き」を両方叶えられることが、本当に着ていて楽しい服を知ることだと思うのです。
どんな人に会うときにも自信が持てて、自分の気持ちも満たされるファッションを知っていると毎日が本当に楽しくなりますよ!
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