こんばんは!パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙です。

昨日は、TBS系列19時からの「この差って何ですか?」にて、錯覚効果を使った着やせテクニックについて解説させて頂いたものが放送されました!

体型を実際とは違う形に見せる「着やせ」のテクニックには、目の錯覚を応用したものがたくさんあります。
錯覚というのは、心理学の分野。つまり服装心理学を語る上では欠かせない内容なんです。

昨日ご紹介した、着やせに深く関わる錯覚は以下の4つ。

1.アモーダル補完
2.ミュラーリヤー錯視
3.バイカラー錯視
4.エビングハウス錯視

アモーダル補完

「アモーダル」とは姿や形がわかりづらいことを指し、「補完」はそれを補ってしまうことです。
人間には、見えていない部分も見えている部分から勝手に補ってしまうという脳の働きがあります。

これを着やせのために応用すると、

体の細い部分だけが見せる → 服で隠れている他の部分も細く感じさせる

ということが可能に。

首・手首・足首を見せると着やせする!という「三首見せ」は、この錯覚の応用なんですよ〜。

ミュラーリヤー錯視

内向きの矢印を付けた線と外向きの矢印を付けた線とでは、外向きの矢印の方が線が長く見える、という錯覚。

これを応用すると、Vネックに裾広がりのボトムというコーディネートが体がすっきり細長く見える、ということに。

番組では同じ女性にタートルネック+ガウチョとVネックニット+ガウチョというコーデを着てもらい、後者のほうが細く見える!と実感して頂きました。

バイカラー錯視

2色で分割するとき、横に分割するより縦に分割した方が細く見える、という錯覚。

これを応用すると、黒いカーディガン+白いスカートというコーデよりも白いワンピースに黒いロングカーディガンというコーデのほうが細く見せられるということがわかります。

エビングハウス錯視

周りにある物の大きさによって、物の大きさは変わって見える、という錯覚。
例えば同じ円でも、大きな円を周りに配置する場合と小さな円を周りに配置する場合では、前者の方が小さく見えます。

これを応用するなら、顔のすぐ下に大判のストールをざっくり巻いてボリュームを出せば、小顔に見せることも可能に

着やせは「必要な箇所」に、「正しい方法」で!

でも、実はこういったテクニックを使う前に、本来は

「その着やせコーデが本当にあなたにとって必要なのか?」

を確認することがとっても大事なんです。

というのも、私がパーソナルスタイリングをしている中では

「顔が大きいと思っていたけど、肩幅が小さいせいでそう見えているだけだった」

とか

「ウエストが太いと思っていたけど、ヒップが小さいだけだった」

といったように、本人の認識と実際の体のバランスが違うというケースがとても多いから。

コーディネートのバランスが上手く取れない原因を、自分で見つけようと思っても難しいもの。
本当は問題のない体のパーツのせいだと思い込んで、不必要な着やせコーデをしてもバランスが整うことはありません。

フォースタイルでは、必ず体を細かく採寸して正確に体型を把握してからスタイリングをスタートします。
事実の正確な認識があってこそ、「着やせ」というソリューションが正しく使えるようになるんです。
今回お伝えしたテクニックも、ぜひ自分の体をじっくり分析してから使うようにして下さいね!
迷った方はいつでもこちらからフォースタイルにご相談を。