昨年の大雪の日に、お買い物同行に勇んで出かけてサロン出たところで派手にころんだのがトラウマ・・・。
今年はそんな目に遭わずに冬が終わりそうで胸をなでおろしております。
パーソナルスタイリスト・服装心理カウンセラーの久野梨沙です。
自分の性格を知ると、ワードローブが片付かない理由が見えてくる!
引き続きワードローブ診断のラッシュが続いております。
先日ご利用頂いたCさんは、とにかく服の量が多いので、まずは思い切り減らしたい。
でもそれが思うように進まなくて悩んでいる・・・というご相談でした。
こんな風に「やりたいのにできない」「わかっているのに片付かない」といった悩みは、服装心理学の得意分野です。
どんなに片付けのノウハウを勉強しても解決できないこんなお悩みは、その方の性格が原因になっているからです。
Cさんの場合には、事前に受けて頂いた服装心理診断で、 「問題点を発見する」ことに特化した人だとわかりました。
だから、改善すべき点はスポットが当たったようにパっとわかる!
でも逆に、解決策を考えるのが苦手なことも発覚。
なぜなら、その問題点を解決する策が思い浮かんでも、その策の問題点を発見してしまうからです。
例えば、
洋服を捨てようと仕分けても、いつか必要になる日が来たら、捨てたことを後悔するんだろうな、と思ってしまう。
思い切って捨ててみれば、「リサイクルに出せば少しは売れたかも!」と思う。
そこで、リサイクルに出してみようと考えるが、「たいしたお金にならない」と聞いて、一番高く査定してくれそうなところをひたすら探す。
・・・こんな感じで、常に目の前の問題に気付いてしまうので、そこから先に進めなくなっていたんです。
お片づけで、自分にどうしてもできないところは人に任せるのも手
だからCさん、片付けすべきなのは重々わかっていて、あらゆる片付け・整理本を読んだにも関わらず一向に片付けられなかったんだそうです。
きっとすべての片付けメソッドのデメリットに気づいてしまって、「もっと良い方法があるかも・・・」と思ってしまったのが原因ですね。
でもでも、現実には、完璧な方法なんてないんですよね。
メリットデメリットを比較した上で、今取れる最善の策を取るしかない。
ただ、問題発見が得意な人はそれがどーーうしてもできない。。。
そんな場合は、解決から先は、それが得意なプロに任せるしかありません。
そこで呼ばれて伺いました、この私!
相手の行動を分析・パターン化して把握すること、戦略を立てること・アイディアを出すことに長けている性格を持っておりますので、Cさんに最適な方法を導き出しました。
今回はいらない服の仕分けは私がすべて行う。
そして段ボールに詰めて、取りあえずワードローブを保管してくれる倉庫サービスへ送る。
数ヶ月様子を見て送った服がやはり不要だと実感できたら、その時点ですべて処分・・・という段取りで決定!
ちなみに処分もしてくれる倉庫サービスなので、Cさんはその連絡をするだけ。
通常なら時間のかかる問題把握が、Cさんの説明のおかげて短時間で済み、さくっと解決することができて、私としても助かりました。
ワードローブの整理を全部自分で・・・と思うのも素晴らしいこと。
でも、毎日、仕事や家事など、お片づけ以外にやらなきゃいけないことばかりですよね?
だったら、自分は得意なことだけに集中して、できないことは専門家に任せた方が遥かに効率がいいと思いますよ。
ワードローブの片づけは、ファッションの知識がないと難しいから・・・
ちなみにCさん、フォースタイルに依頼下さる前に、いろんな片付け業者や整理収納アドバイザーにクローゼットの片付けの依頼をしていたのだそう。
でもどのサービスでも、
「洋服の片づけはご自身でやってください」
と言われてしまったのだとか。
それもそのはず、洋服の片付けって他の生活雑貨と同じようなやり方が通用しないんですよね・・・。
組み合わせを考えながら処分する物を選ばなければいけないし、トレンドもある程度予測できなければ判断が付かないし。
綺麗に収納できればいいってものでもなく、忙しい朝にぱっと見てコーディネートが決められるようなしまい方にしないと、またすぐ散らかりますし。
つまり、洋服の整理・収納にはコーディネートやトレンドの知識が欠かせない、ということ。
現在私がやっているスタイリスト養成スクールには、整理収納アドバイザーの資格を持っていて、洋服の整理についてもしっかりアドバイスしたいという生徒さんが何名かいらっしゃいます。
ですから近いうち、洋服を含めたすべての片付けアドバイスをしっかりできる人を輩出できる予定でがんばっておりますが、それまでは、洋服は私たちに、それ以外は片付けの専門家に・・・と分けて依頼頂くのがベストな方法ということになりますねぇ。
いずれにせよ、誰かの手を借りることはまったく悪いことじゃありませんよ。
片付けの専門業者ですら敬遠するくらい、ワードローブの片付けって、本当に難しいものですから。