今日は、こんなプレスリリースが飛び込んできました。
水嶋ヒロさんを編集長に招き、
ライフスタイル誌「GLOBAL WORK」創刊
株式会社ポイントが展開する
カジュアルウェアブランド「GLOBAL WORK(グローバルワーク)」は、
ファッションを通じて「心地よいライフスタイルをenjoyしてほしい」
という想いから、
2011年3月31日(木)、水嶋ヒロさんを編集長に招き、
20~30代男女をターゲットにした
ライフスタイル誌『GLOBAL WORK』を創刊します。
・・・・・・中略・・・・・・
また、『VOGUE NIPPON』『GQ JAPAN』『BRUTUS』など
日本の雑誌の歴史を創ってきた斎藤和弘さんを編集顧問に、
アートディレクターとして藤本やすしさんをお迎えし、
ファッションのみならず、ライフスタイル情報も満載で、
読み応えのある雑誌となっています。
以上、2011年3月30日付の株式会社ポイント プレスリリースより引用
少し前まで、ドメスティックブランド(日本国内のブランド)では
モデルをキャラクターに起用することがほとんどでした。
日本国内の雑誌モデルや、
価格帯の高いブランドでは海外のファッションモデルなど、です。
ところがこのところ、
日本人の俳優を起用するブランドが目につくようになりました。
このGLOBAL WORKしかり、
最近目立ったところでは、
宮崎あおいさんのCMが話題になったearthmusic&ecology※リンク先は音が出ますので注意
そして、上野樹里さんを起用したE hyphen world gallery 。 ※リンク先は音が出ますので注意
実は、この2つのブランドは
いずれも同じメーカー(株式会社クロスカンパニー)のブランド。
そして、このクロスカンパニーと
前述の「GLOBAL WORK」を展開する株式会社ポイントは
ターゲット層が重なる、競合同士なのです。
昨年秋頃から、
長らく好調だった株式会社ポイントの業績に陰りが見え始め、
一方株式会社クロスカンパニーが好調に転ずるなど、
追いつ追われつの両者。
宣伝戦略でも、
「日本人俳優を使い、ライフスタイル提案をする」という
大枠において
真っ向から対決かぁ・・・と興味深く感じました。
と同時に、90年代半ば、ドメスティックブランドが
次々デビューした頃を思い出しました。
あの頃も、各ブランドは日本人俳優・タレントを
CMに次々起用したからです。
たとえば・・・
UNTITLED(株式会社ワールド)には山口智子さん
OZOC(株式会社ワールド)には奥居香さん
組曲(株式会社オンワード樫山)には今井美樹さん
これだけ動画があった!懐かしい。。。
などなど。
90年代半ばから後半は日本国内のブランドが次々誕生し、
バブル時代のDCブランドブームと比較して、
「平成ブランドブーム」なんて言われたのでした。
そういえば、今も、未曾有の金融危機後の不況、
そして「平成ブランドブーム」期はバブル崩壊直後・・・。
日本人俳優のアパレルCMが増える時期は、
不況期から新しい時代へと歩みを始める時期に、
符合するのかもしれません。
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