今年もいろいろな場所でお仕事させていただく中で
「まだまだパーソナルスタイリングって知られていないなぁ」
と思うことの方が圧倒的に多かったのですが、
それでも、新たにご依頼下さる方の中に
他社(もしくは他の個人事業主)で、パーソナルスタイリングを受けたことがある、
という方も見られるようになった年でした。
他で受けたことがあるのに、
わざわざ新たに弊社にご依頼いただくということは
それなりの理由があるわけで・・・
少なからず、「パーソナルスタイリング」というものに
不信感をお持ちの場合もありますので
まずはその理由から、詳しくうかがうようにしています。
その中で、最もよくある理由として
「似合うと言って選んでくれたものがしっくりこなかった」
というのが挙げられます。
どうしてしっくりこなかったのか、
お客様には理由が明確にわからない場合が多いので
そこからさらに掘り下げてヒアリングさせていただくのですが、
結局は、以下のいずれかの理由になるようです。
[box_block]パーソナルカラーに頼りすぎたコーディネートをしている、
もしくは何らかの診断(「骨格診断」や「ファッションタイプ診断」など
そのスタイリストにより異なりますが)結果に頼りすぎたコーディネートをしている[/box_block]
人間の外見にあるのは「色」だけではありません。
たくさんの要素からなっている外見。
それに似合う服を探すのに、
一つの面からしか見なければどこかにムリが生じます。
それがお客様にとって「しっくりこない」という感想になったり、
お客様の周囲の方からの「なんかその服似合わない」という反応になってしまいます。
可能な限り多面的に要素を分析して、
それを総括し、似合うファッションを導き出すスキルが必要です。
[box_block]お客様の性格やキャラクターを把握しないまま
スタイリングをしている[/box_block]
服を着るのはマネキンではなく、生きて、動いて、
感情がある一人の人間です。
外見にだけ似合っていても、生活環境に合わなかったり
その方の性格になじむものでなければ
いずれ、その服には袖を通したくなくなります。
これらは、ファッションが好きで、
おしゃれに思い入れがあるスタイリストこそ
陥りがちな失敗かもしれません。
ファッションが好きだからこそ、冷静に。
うちのスタイリストにも、いつも伝えていることですが
今一度徹底したいと思っています。